アステルグループ・デンソー製CS集
元々、自動車部品メーカーのデンソー(旧日本電装)。アステルに多少ではありながら出資しているトヨタ自動車の子会社なので、アステルのCS、端末等々幅広く開発、販売しています。通信分野の伸びが著しい会社です。
このメーカーのCSは一般的に性能が良く、納入数もかなりの数に上ります。いわば、アステルグループのCSの牽引役といったところでしょうか。ファンも多いです(^
^;;
アステル東京(鷹山)
デンソー製20mWCS
型番:CS1D
これは、私が一番デザイン的にかっこいいと思うCSです。ギザギザ(放熱板)も見かけ上わかりませんし、なにより、2本のアンテナの距離極限までとってあり、均整がとれています。20mWCSの中では性能は一番です。電波が非常によく飛ぶCSです。
ところでこのタイプ、アステル中部が沢山設置しています。デンソーの本社が愛知県刈谷市だからでしょうか?場所によっては、このCSしかないところまで存在しました。
現在、東京通信ネットワークの採用しているデンソー製のCSは、20mWCSのみですが、他地域では高出力も採用しています。
デンソー製の最新型はアステル関西に設置されているCS14Dという300mW(?)CSのようです。
(調布市柴崎町にて 2000/03/18撮影)
30dBの限界 | 電測機種 | 調査CSのID | ロケーション |
約200m | A211 | 810B82900E8 | NTT狛江前に設置。NTTビルのみ障害物。 |
約290m | A211 | 810B82900AC | 幹線道路に設置。障害物なし。 |
約660m | A131 | 810B919B054 | 郊外に設置。ビルの5階で電測。 |
アステル東北(TOHKnet)
デンソー製20mWCS(屋内設置)
型番:CS1D(B)
アンテナが白なのは、単に屋内だけであることだけの理由でしょう。
(新潟駅ショッピングセンター「BILLBOARDPLACE」にて 98/03/10撮影)
アステル北陸(HTNet)
デンソー製100mWCS
型番:CS2D(B)
コネクタの位置が、200mWCSのものとは異なっています。それ以外に変わりは見られません。
(Copyright © 1997 アステル富山さん)
アステル北陸(HTNet)
デンソー製200mWCS
型番:CS3D(B)
20mWCSからは想像もつかない、おデブでダサイ、デザインが特徴です。性能面では、デンソーのことですから相当期待できます。
このタイプは、東京の柱上型に同じで、ケーブルをかなり引き込んでいます。Y字アンテナの取り付け方法に若干の違いがある程度です。
また、コネクタの位置の違いで、出力の違うものがあります。
下から撮影すると、こんな感じです。
おまけにデンソー製である証明の画像です。
(Copyright © 1997 アステル富山さん)
アステル北陸(HTNet)
デンソー製
中位設置型100mWCS
型番:CS2D(B)
上と同じ方法で付けられている、中位設置型のCSです。
柱上型に出来ないところ、ロケーション的に中位設置の方が好ましいところはこの設置方法が用いられます。
どうやら、4ダイバーシティー受信をきちんとしているみたいです。
このCSに限ったことではありませんが、アステル北陸のCSは、光ケーブルにこのような形で接続されています。
(Copyright © 1997 アステル富山さん)
アステル北陸(HTNet)
デンソー製
中位設置型200mWCS
型番:CS3D(B)
これまた、コネクタの違いだけで、あとは、ほとんど変わりません。
出力を100mW程度上げたところで、この設置位置の低さでは、ほとんど意味をなしません。道路沿いに電測すると効果が現れているのですが...障害物に弱いところは相変わらずです。
私の持論では、H型は100mWCSが一番!!
(Copyright © 1997 アステル富山さん)
アステル東北(TOHKnet)
デンソー製
100mW H型CS
型番:CS2D(B)
アステル東北エリア内の100mWCSは、全てこの形です(但し、97年からは、アステル関西が採用している『ロケット型』を投入するとのこと)。やっぱり、東京通信ネットワークが採用している、柱上型の設置方法は、他のアステルではあまり人気がありません。アステル中国も、このようなH型のみの設置で柱上型は採用していません。
さて、このCSのメーカー。東京通信ネットワークではまず見かけないCSです。地域ごとに納入メーカーが違うので当たり前ですが...製造メーカーは、デンソーで、コネクタの位置のちょっとした違いで、200mWCSと区別が付きます。この写真のCSは、100mWCSです。ロケーション的には、田んぼのど真ん中に設置されているそうで、1.4km先まで通話可能だったそうです。さすが障害物がないと...
(Copyright © 1997 takaoさん)
アステル沖縄
デンソー製
200mWCS(H型)
型番:CS3D
20mWCSとデザインほぼ一緒です。先に挙げたアステル東北・北陸のものとは形が違うことから、依存網・独自網でCSの形が違うことが予測されます。仕様がそもそも違がうので、当然かも知れません。
その他は、東京通信ネットワークのH型との違いは、ほとんど見つかりません。違う点は、アンテナが白色である点くらいでしょうか。もちろん、このCS自体は東京には設置されていない型ですが…。
写真のバリエーション
銘板が見える下部からの写真
アステル沖縄
デンソー製
200mWCS
型番:CS3D
上のもののアンテナトップ版です。CS部分からアンテナコードを引き込んで、電柱頂上部分のY字型アンテナやロケットアンテナに接続されています。
こうやって、下側から見てみると、改めて同社の20mWCSにそっくりなのですが、一応パイロットランプらしきLEDが3つついていて、高出力CSであることが伺えます。
アステル九州(QTNet)
デンソー製
200mWCS(下向き4本アンテナ型)
型番:CS3D
アステル九州独自の設置方法です(アップの写真)。
CS本体は他の依存網地域でも用いられているデンソー製の200mW出力タイプのようです。。
実際に通信したことはないのですが、設置地上高とアンテナの長さからして、特性はほど高出力タイプのH型と同じだと思われます。
アステル九州には、この他にアンテナ柱上型の高出力CSも稀ながら存在するようです。
(Copyright © 2002 瀧田さん 熊本県上益城郡御船町辺田見にて 2002年8月15日撮影)