ドコモの携帯電話供給のお付き合い程度しか気合いが感じられないNECのPHS事業。いまいちの感が強いですが、アステルグループには開業当初から、多数の端末、PCカード、CS、ネットワーク側の機器を供給・納入しています。
性能は普通。可もなく不可もなくと言った感じです。NECの20mWCSはどの地方でも非常に設置数が多いので、すぐに見つけられるでしょう。
狛江市内にもっとも多く存在するCSがこれです。
このCSの特徴はCSの本体がすごく小さい(薄い)ことです。これはおそらく、PHS3社のCSの中でも、1、2を争う小ささだと思います。
端末を作らすとピカイチ(バグも多いが...)のNECですが、CSに関してはよい噂は聞きません。通話切れ、着信NGが多いとの声を聞きます。私自身の経験では、そのようなことはないので、ロットによるCSの性能差があるのかもしれません。
CS本体の更にズーム写真はこちらです。
電測結果
30dBの限界 | 電測機種 | ||
810B82901C0 |
アステル関西
関西で最もポピュラーな設置方法です。関西電力の設置基準が非常に厳しいので、このような設置方法を取らざるを得ない、と聞きます。実際のところはどうなのでしょう。
さて、このCSは、アステル東京(鷹山)の柱上型CSと同じくケーブルロスが無視できません。電波自体はよく飛ぶのですが、期待通りの結果が得られないようです。その上、アンテナ部が避雷線と直結しているので落雷による故障の危険と隣り合わせです。
新潟遠征時に撮影したCSです。歩道橋の脇の電柱に設置されていたので、かなりのズームで撮影が出来ました。
CSの本体は、東京の依存網仕様と酷似しているのですが、やはり独自網仕様(光仕様)になっていて、出力のコネクター等に違いが見られます。
また、CSの本体から引き出されたケーブルが、直接東北インテリジェント通信の回線に繋がれている(画像にリンクしてあります)のも確認できました。
近くで見ると、やはりあのロングなアンテナは、立派でした。東京でも是非...
こちらはアステル東京(鷹山)のものと違って、アンテナも立派でNTT-DのH型CSに近い印象を受けます。デンソー製の200mWCSとこのCSがアステル沖縄内では設置されているそうです。
上のヤツのアンテナトップ版です。基本的には98年後半になってからトップ化が進行しているので、沖縄でのH型CSはそれ以前に設置されたものと考えてよいようです。
このCSに関してはNECらしさ(デコボコとした放熱版がない…)がなく、一見すると三菱電気製の300mWCSに似ています(別角度から撮影したものはこちら)。このCSは他の地域での設置報告がないことから沖縄限定のCSかも知れません。
これも東京のCSにアンテナの設置方法を変えたのみのバージョンです。下側から撮影したものがこれになります。
この写真のCSのアンテナ支柱は、100mWCSのものと同じです。
アステル東北
日本電気製100mWCS
型番:CS2N(B)
新潟駅から徒歩15分ほどのところで撮影しました。とは言っても、駅周辺にも存在し、はっきり言って無差別に設置しています。
アステル東北は全回線光ファイバーと直結しているので、CSからの信号も光で処理されています。型番にBがつくのはこの「光」仕様だそうです。
新潟市内を軽く散策しましたが、高出力型はこのNEC製しか存在しませんでした。どうやらアステル東北でも新潟はちょっと別個のようです。
また、アステル東北内の他地域では設置され始めたばかりのY字型が、新潟市内ではメインでした。設置時期の問題なのでしょうか?
電柱を含む全体写真と、アンテナ部の拡大は別途写真にリンクしておきました。