PHSの事業を3キャリアともほぼ同一部署で作っている、業界唯一の会社です。
携帯電話では不評の東芝ですが、PHSを作らしたら右に出るものはいないくらいしっかりしたものを作っています。今でも、感度や性能面で不満を言う人はほとんどいません。PHS業界にものすごく貢献している会社です。
さて、CSに関しては初期は最悪なもの(使いものにならない!!)を世に送り出してしまったのですが、この反省を生かしてか、第2弾以降(CS4T以降)は、非常に高性能で、納入数もアステル東京(鷹山)の高出力CSでは、ダントツです。
地域によっては、ずいぶんと前から設置されていたようですが、狛江市内や横浜市内に関して言えば、97年に入ってから設置され始めたCSです。このCSより若干早く設置された松下製100mWCSとは大違いで、25dB確保して、半径350m位の屋外ならば、ほぼ間違いなく発着信可能でした。が、高出力CSが乱立してきた、97年の後半になってからぼろが見え始め、同期が上手く取れなくなってきたのか、最悪のCSに変化してしまいました。
エコーがかかることや、発着信のNGが多いことなど、別名「タコCS」の異名を持っているほどです。先に登場した、松下通信製の高出力CSは、若干パラメーター等をいじったおかげで、かなり発着信の確率も上がり、この東芝製の100mWCSの性能の悪さが、更に目立つ形になってしまいました。
このあと、改良版の300mWCSが開発され、ほとんどのY字型100mWCS(東芝製)は姿を消し、改良版と交換されました。
性能よりも、出力アップが目的だったようですが、結果としてユーザーによい方向になりました。
電測結果
30dBの限界 | 電測機種 | ||
810B82901F0 |
アステル東京(鷹山)
先の100mWCSに続いて、97年の後半からは100mWCSに似た形で、若干コネクタの位置が違う300mWCSも開発され、この300mWCSから全国に納入されるようになったようです。いまとなっては、100mWCSは実験機の位置づけに思えてきます。
100mWCSと違って、300mWCSのものは、かなり高性能です。エコー等の問題もかなり改善されています。おまけに、伝搬特性も非常に良好で廃人諸氏の間でも「アステルCS最高性能」のお墨付きです。
設置時期がアステル東京(現:アステル東京(鷹山))の怒濤のCS設置の時期に重なったので、CSの数は半端なく多く、高出力CSの半数程度がこの東芝製300mWCSであると言っても過言ではないでしょう。
100mWCSとの見分け方は、CSの裏面に赤いシールが貼ってあること。他には若干コネクターの位置が違うようです。本体のどアップ写真はこちらです。真下から撮った、これまた巨大写真はこちら。銘板に「CS4T」と「株式会社東芝」の文字がぼやけて見えます(笑)。
また、アステル沖縄の東芝製300mWCS(トップ型)全景は、こちら(この写真は、YASさんご提供です)です。CSの地上高が東京のものよりも高めです。
30dBの限界 | 電測機種 | ||
810E51104D8 |
アステル東京(鷹山)
あまり、この組み合わせは見ませんが、CSの本体部分は、Y字型の東芝300mWCSと変わりありません。性能的には、かなり良いようですが、電波の飛びが、東芝CSらしく、よろしくありません。電波は、うまく拾ってくれるのですが...
松下製のものが多く、柱上型にまわされた感のある東芝製CS名ので、結構珍しい組み合わせです。
この写真は、箱根湯本に行ったとき、唯一発見した東芝製のCSです。ものすごくいっぱい付いているのに、なぜか他のCSは、富士通製のものばかりでした。
ちなみに100mWCSはこれです。本当によく見ないと違いは分かりません。それを下から撮影したものがこれになります(ともに家の前のCSを撮影)。
沖縄でも活躍の東芝製高出力CSの最もポピュラーなタイプです。98年度後半はこのCSを”アンテナトップ型(Y型アンテナ/ロケットアンテナ)”に交換していく予定のようです。
アステル沖縄の特徴と言えば、アンテナが白いことくらいです。そのほかには、設置位置(地上高)がアステル東北のように若干高めな事です。
写真のバリエーション
東京の東芝製300mWCSにほとんど同じです。上にも書いたとおり、新規設置・高出力化置換時には、上のようにH型ではなくアンテナトップ型になり、CS部は独立します。
「300mWCSである」記しの赤色シールも健在です。