アステルグループのCS集

 いつの間にか、この手のCS集としては異例の全国ローミング(笑)達成してしまっている、アステルグループCS集。
 以前は、写るンですで撮影→学校のスキャナで取り込み、と、かばさんのHPからCSを拝借していましたが、スキャナを購入し、そして、APSカメラまで導入。後にAPSカメラ水没につき、デジカメを購入。現在は2代目のデジタルカメラ「FinePix 2900Z」を使い、未掲載CSを見付け次第撮影しています。

 全国から、たくさんのCSの写真を送っていただき、嬉しい限りです。ご協力いただいた、かばさん@DTI、Kazumiさん、南山さん、つかななさん、福光さん@日本海ネット、takaoさん、YORAさん、東海PHS研究会さん、こーいちさん、YASさん、Takitaさんこの場を借りて、感謝いたします。引き続き、写真提供の程お願いいたします(←図々しいヤツ(^ ^;;)


INDEX



屋外CS・アンテナ集

明治大学理工学部屋上
アステル東京(鷹山)
屋上設置型 通常型CS

 駅前に電柱がないようなところや、スポットでは、この型(もしくはこの次の「屋上自立設置型」)で設置されます。アステル東京(鷹山)のCSのほとんどは、電柱に設置されているので、このタイプのCSに出会うことは、ほとんどありません。

 アンテナ部ですが、これは、多回線型でも同じものを使用しているようです。おそらく2ダイバーシティなので、見た感じ高出力CSのY字型よりは、それぞれのエレメントは短くなっています。

 この写真のCS、97年10月に設置された私の校舎の教室の真上につていCSです。製造年月日は、97年9月となっていました。まだ、住友電気工業製のCSは作っているみたいですね(笑)。このCSに関しては、別のページを作りました。こちらをご覧ください。

(明治大学生田校舎 理工学部1号館屋上にて 99/02/02撮影)


屋上設置タイプ
NTT依存網アステル
屋上自立設置型 通常型CS

 都心の超高層ビルの建ち並ぶ街並みに、さりげなく設置されているのがこのタイプです。ビルの屋上を眺めていると、一つくらいは見つかるはずです。

 電柱のない場所はこの方法で設置するより他になく、ビルオーナーに高い所場代を払って設置しています。
 まあ、それでもペイするくらいトラフィックは高いのでしょうが…。

 適当な画像がなかったので、沖縄のもの(沖縄銀行本店屋上に以前設置されていた基地局。現在は出力がアップされています…。)を使いました。

(写真提供 YASさん−那覇市内にて)

アステル東京(鷹山)
屋上自立設置型 多回線型CS

 96年末、アステルが業界で最も早く多回線型CSを導入し、それにあわせて、23区内の主要駅構内・改札口付近で、3回線の従来型から、7回線の多回線型へのCS交換が行われました。
 大きなターミナル駅(新宿や、渋谷等)での、駅周辺ではトラフィック不足が懸念されていたので、この型のCSを屋上等に設置して、回線数を確保しているようです。
 ちなみに現在ではまだ、アステル東京(鷹山)の多回線CSは、この住友電工製の20mWCSのみです。他地域については、知りません。

(渋谷駅入口にて)


公衆電話設置型
アステル東京(鷹山)
公衆電話BOX設置型20mWCS


 関西のCS廃人さんに、東京でも電話BOXに設置されていることを教えられ、渋谷駅東口にわざわざ撮りに行った、NTTドコモもどきのCSです。

 アステルと、NTTドコモの違いは、エレメントの太さにあるようで、このようにアステルのものはかなり太く、NTTpのものと比べると、一周りも二周りも太いようです(しかしながら最近のNTTドコモのアンテナも太くなる傾向...)。
 近くにビルしかなく、電線の地下埋設化が伴い電柱ない、といった地理上特殊なところにのみ存在しています。通常の20mWCSの組み合わせの一環として、設置されている模様です。アステル北海道の同種のCSと同じく、1本のアンテナを上下に分割して、ダイバシティー送受信しています。  

 CSの本体は、わかりにくいかも知れませんが、灰色です(電話BOX内で撮影した画像これのみ08/01/2000に撮影)。また、このCSに限って特に「ASTEL」の文字はありません。やはり敵方の陣地に設置しているので、肩身が狭いのでしょうか?

 この手のCSは、他に数基存在するようですが、アステル東京にはほとんどないタイプのCS設置方法です。

(渋谷駅東口 東京三菱銀行前にて)

ケイ・オプティコム
公衆電話BOX設置型20mWCS
型番:CSNE1

アステル関西電話BOXのCS

 関西電力色が非常に強いアステル関西に於いて、NTT(現:NTT西日本)の施設を利用した設置例はあまりありません。電柱の地下埋設化に伴い、やむを得ない場合の設置方法の一つでしょう。同様にアステル東京にもこの手の設置例はごく少数ありますが、関西のものはまた別物です。
 アステル関西の基地局は、電柱に設置する場合でも設置方法が大きく異なり、CS本体が電柱と電柱との間のワイヤー(電線?)にぶら下がる格好になっており、形状も他のアステルでは到底用いられていないものを使っています(アンテナはほとんどの場合が電柱のトップ部分に設置されています。)。
 この写真のCS本体もその方法で設置される基地局を、ただ公衆電話内に流用したものです。日本電気製のものですが、型番も関西限定の「CS−NE1」という聞き慣れないものです。形も不格好です(苦笑)。出力は20mW。

その他の写真バリエーション

(写真提供:Takitaさん 京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町
(四条烏丸交差点付近)にて 2000/02/27撮影)

東北インテリジェント通信
屋上自立設置型 通常型CS

 これは東京のものと何ら変わりありません。電柱のない繁華街などに設置されるタイプでしょう。

 おそらく東北管内では、この型は少ないでしょう。光ケーブルをビルまで引くか、光ケーブルまで相当長いコードを引かなければならないからです。いずれにしろ不経済です。

(写真提供:YORAさん)

 



電話ボックスタイプ

北海道総合通信網
電話ボックス取り付けタイプ

 こちらもアステル東京(鷹山)管内では、ほとんど見かけないタイプです。関東ではこの方式は、NTドコモが採用しています。1本のアンテナを上下の2つに分けて、品質の良い方の電波を交互に受信しているので、従来通りの2ダイバシティー受信です。ただ、2本のアンテナよりは物理的に考えても、ダイバシティー効果があまり得られないように思われます。

 この写真は、バス停の屋根近くに取り付けられています。スポット重視のアステルならではの設置場所なのではないでしょうか?アステル九州では、もう一歩進んで、バス停内部(電気の来ているタイプ)に基地局を内蔵させています。東京圏でもこの方法はかなり有効なのではないでしょうか?やはり、治安の悪さがネックなのかもしれません。

(アステル北海度パンフレットより)

Y字型アンテナ部 アステル東京(鷹山)
柱上型高出力CS アンテナ部

 97年前半で、1万基以上設置されている高出力CSのほどんどの設置パターンです。
 CSの本体部は、従来の20mWCSの位置に取り付け、そこからアンテナコードを、この電柱の頂上まで引き込み、アンテナに接続しています。もちろんこのときの、ケーブルロスは無視できなく、理論的には、出入力が半分にまで減衰してしまうそうです。
 そこで、最近はこのケーブル自体にも手を加えているようで、松下製のものでも、結構イケてる結果が出ることもあります。おそらく、設置場所が、東京電力柱なので、株主でもある会社の言い分を聞いて、このような設置方法になったのでしょう。

 このアンテナ、上下でダイバーシティ受信をしていて、それが2本あるから、全体で4ダイバーシティー受信になっています。エレメントは、ステンレスのままの色です。

 おまけで、アステル北陸のY字型アンテナはこれ(同じ?)です。

(川崎市多摩区東三田にて)


足柄PA屋上設置CS アステル東京(鷹山)
屋上設置型 高出力CS アンテナ部

 最初はアステルのCSだとは思わなかったのですが、よくよく見るとアステルのCS本体が見えて、アステル東京の中でもアンテナがちょっと違ったタイプのもののようです。
 設置されている場所がこのパーキングエリア以外にほとんどエリア化されておらず、この基地局の役割はかなり重大です。よって、外部エリア化も兼ねてアンテナが電柱トップ型と同じものを使用しているようです。基地局本体が見えにくかったのですが、おそらく松下通信工業製の「CS2P」型基地局と推測されます。

その他の写真バリエーション

(神奈川県足柄上郡 東名高速足柄PAにて 2000/02/25撮影)


アステル東京(鷹山)
NTT柱設置型 20mWCS

 開業当初、アステルのCSは東京電力の電柱を借りて設置する方法が最も多い設置方法でした。しかし、中にはアステルCSがNTTの電柱に設置されていることもあります。この場合、アステルはNTTに使用料を払っています。アステルは東京電力のグループ企業なので、常識的に考えるとこのような設置方法は矛盾しているのですが、東電の電柱に設置することが困難なんでしょう。
 NTTドコモのCSがNTTの電柱以外(=東電の電柱etc...)に設置されていることが多いのも同様の理由と思われます。

 写真の通り、低いNTTの電柱の最高位に設置されているので、目立ちます(^ ^;;

(東京都調布市柴崎町にて 2000/03/18撮影)
 

 



DDIタイプのアンテナ部 アステル東京(鷹山)
DDIモドキ 高出力CSアンテナ部

 これが、以前は大変珍しかった、屋上設置タイプの高出力(100mW&300mW)CSです。
 東電電柱という、コスト的に安価に押さえられる(設置料は無料)設置場所があるのにもかかわらず、こういった設置型をするのには、それなりの訳があるようです。
 一番の理由は、電柱の形態。てっぺんに避雷線の支柱が取り付けられていない場所では、東電の制約上、H型でしか高出力CSが設置できません(参考:柱上型の設置方法の画像)。地域によっては、全くこの手の電柱がないところもあり、1基のCSで効率よくエリア化するには、もはやビルの屋上しかないのです。よって、そう言ったロケーションの地域によく見られます。
 もちろん上記以外に、柱上型(Y字型)と併設されている地域もあります。その場合は、『ケーブル-CS間を出来るだけ短くして、ケーブルロスを少なくし、CS本来の性能が引き出せるようにする』と、言う目的なのでしょう。CS自体は、従来のものと同じものを使用しているようです。

 このアンテナの残念なところは、アンテナ長が短いこと。思ったよりも電波が飛びません。DDIp並に長ければ、安定かつ広範囲なエリアが形成できるのに...非常にもったいないです。

 97年度中に相当数が設置され、最近では横浜・渋谷等の都心部の屋上でも見かけるようになりました。

(狛江市東野川4丁目にて)

 

電測結果

30dBの限界 電測機種 調査CSのID 出力区分 ロケーション
約1450m A211 810B8290190 100mW 多摩川堤防沿いに設置。障害物なし。


8ダイバーシティー アステル東京(鷹山)
高出力CS 8ダイバーシティー(?)アンテナ部

 いまだここでしか見たことがない、大変珍しいアンテナです。デンソーの営業所の屋上に設置されており、NTTドコモ(当時のNTTパーソナル)、アステルの電測を行いましたが、どうやら未稼働のようでした('97年9月上旬現在)。デンソーといえば、PHS事業はアステルのみ。CS自体も自社で納入していますから、おそらく自社のアステルCSだと思われます。

 アンテナ部の形は、DDIポケットのものと大変よく似ているのですが、アンテナのエレメントが黒色であることと、ライバルの会社の屋上には設置しそうにない、DDIグループの会社体質から言って、まずDDIポケットのCSではないでしょう。

 このCS、どう見ても、8ダイバシティーアンテナです。第一、4ダイバシティーのCSを2個連結させてのメリットが考えられません。見渡す限りの工業地帯で、見通しがよいのでかなり遠くまで飛びそうな感じです。
 この大型なCSでは、まず東京電力が設置許可を出さないでしょう。もし、この手のCSが一般に設置されるとしたら、DDIpのような独立柱での設置方法となるでしょう。

 しかし、いつまで経ってもこの型のCSが設置されないとこを見ると、PHSに関係するものではなかったりして...

(横浜市港北区東方町にて)


100mWCSビル取り付けタイプ

北海道総合通信網
ビル屋上型高出力CS

 高出力型であるのに、2ダイバーシティーアンテナです。もちろんこの写真は、CSの色が違うので、お分かりとは思いますが、アステル北海道のものです。出力は、100mWだと思われます。
 この写真については、つながれているCSの本体がメーカー不明ですので、コメントしがたいです(松下通信工業製?)。もしかしたら、ちゃんと4ダイバーシティー受信しているのかもしれませんが、どう見てもコードが2本...ですよね?これが4本つながれたものが、これになります。

(アステル北海道パンフレットより)
行き先案内板

北海道総合通信網
行き先案内板取り付け20mWCS

 関東ではまず設置されないぶっ飛びな設置方法です。建設省の持ちもに設置してしまうアステル北海道の考え方が分かりません(笑)。確かに電柱がないので、設置方法に困ったのでしょうがいい笑いものです。
 設置されているのはデンソー製の20mWCS(CS1D(B))のようです。アンテナは公衆電話などに用いられている2ダイバシティタイプのものでしょう。設置されているところがかなり見通しのきくところなので、道沿いにはかなり通話が持続できるでしょう。

その他の写真バリエーション

(札幌駅前にて 98/09/06撮影)

配電盤取り付けタイプ

北海道総合通信網
配電盤取り付け20mWCS

 関東ではまず設置されないぶっ飛びな設置方法(その2)です。札幌市内中心部は電柱が埋設されているため、ビル屋上と配電盤の双方にCSを設置してエリア化しているようです。
 写真がぼけているのが残念なところですが、配電盤から「にょきっ」飛ぼうが生えているのがお分かりいただけると思います。配電盤の横に箱のようなものを取り付けてそこのCSを格納している模様でした。
 設置されているのはもちろん、20mWCSでしょう。設置されている場所が場所だけに地上高が低く、路地にはいるとすぐに圏外になってしまうのが難点。設置数はかなりあるのにもったいないことをしています。

その他の写真バリエーション

(札幌市内にて 98/09/05撮影)
ロケット型

北海道総合通信網
電柱トップ設置型20mWCS

 アステル関西の設置方法に似ています。が、あまりに細い電柱トップ部分は危なっかしくて仕方ありません。恐らく雪対策なのでしょう。
 設置数はそんなに多くないようですが、ある地域はこの接地法に統一されていました。明らかに間違った設置法だけに改善してもらいたいものです。ケーブルロスを考慮すると、地上高を上げてもあまり意味がないような気がします。実際にアンテナ部から何mWの出力があるか一度はかってみたいものです(笑)。

その他の写真バリエーション

(札幌市内にて 98/09/05撮影)

アステル北海道のトップ型

北海道総合通信網
電柱トップ設置型 高出力型CS

 アステル北海道独特の設置方法です。電柱からアンテナが生えているように見えます。
このタイプのCSは殆どがデンソー製と住友電工製となっているようです。CSの密度が非常に薄いアステル北海道のエリアだけに、実質上の1つの基地局のカバーエリアはイコール理論限界なのでしょう。郊外に行くとこのタイプのCSが幹線道路沿いに設置されているのみです。もちろん、エリアは非常に寂しいものですので、ハッキリって使いものになりません…

(千歳市内にて 2001/08/21撮影)

ロケットアンテナ アステル沖縄
ロケット型アンテナ

 アステル沖縄のロケットアンテナです。
 台風対策なのか、新規に設置される高出力CSはみんなこのタイプです。どう見ても4ダイバシティは出来ないので、200mWCSのくせに2ダイバシティアンテナです。出力アップ分のゲインアップがなされていないはずなので、通話は不安定になりそうな…

その他の写真バリエーション

(写真提供: YASさん)

沖縄のY字型アンテナ アステル沖縄
ロケット型アンテナ

 アステル沖縄のY字型です。アステル東京(鷹山)の設置方法と酷似です。

 しかしこの設置方法に問題があったのか(?)、この方法での新規設置はなく、いわばこのタイプは試験設置の方法のようです。やはり台風などの気象条件からいって耐久性に問題があったのでしょうか?アステル東京(鷹山)に設置方法が酷似なのは、東京を参考に試験設置したためと思われます。

(写真提供: YASさん)

誰かの家の屋上 アステル沖縄
屋上取り付け200mWCS

 あまり数的にはないらしいですが、アステル沖縄の屋上設置型CSです。出力は200mWです(この写真の場合、NEC製)。

 アンテナからCSまでの引き込みが短く、まさに理想的な設置方法です。アステル東京(鷹山)にも見習って欲しいものです(- -メ

 CSを横から撮影すると、こんな風になります。結構ちゃちな設置方法です。


ヘンテコCS 東北インテリジェント通信
アンテナ二刀流?

 何でアンテナが頂上部とCS(CS1N(B))に直付けの2カ所にあるのか…。よくよく見ると、頂上部へ繋がるアンテナケーブルは接続されていないです。
 察するに、当初アンテナ頂上部設置型の高出力CSだったのでしょうが、他のCSへの干渉やもしくは故障でCSを交換して、その時に直付けタイプに変更したようです。アンテナを取り外すのにもお金がかかるので、以前のアンテナはほったらかしなのでしょう。このCSは結構珍しい例です。貴重な写真のご提供に感謝!

(写真提供:Takitaさん−新潟市下大川前通二ノ町にて 1999/12/08撮影)

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