KDDI Group
DDI POCKET編

 

DDI-P初期型 基本設置タイプ 初期型 

 開業当初に集中的に設置された、DDIポケットのCSのアンテナ部&CSの本体です。このCSの特徴としては、CSの本体が2つに別れていることで、必ずと言っていいほど、横に寝かせたように置かれています。相当重いようで、縦置きにすると危険であるからのようで、基本的には縦置き設置は厳禁みたいです。

 一説によると、この2つに別れたいつの一方が「α-DATA」,「α-DATA32」用の変換モデムに相当する部分で、DDIの0077の回線が接続されているとか。0077回線はデジタルではなかったので、『PHSなのに回線がデジタルでない』現象が起こっていました(もちろん、発信者番号通知もこの場合行われません。)。この0077回線が使われるか否かは、通話先によって切り替わるようで、遠距離通話やお客様センターなどは、優先的にこちらに接続されるそうです。現在は、デジタル化されたようでこのような現象から使われている回線を判別することは出来ません。

 また、この初期CSはかなりくせ者で、3回線通話可能でも2回線発着信回線、1回線発信専用回線となっているようで、『3人同時通話可能』でも、多少制限があるのです。このタイプ以外はこういった制限はないようです。

 出力は、開業当初に設置されたにもかかわらず500mWで、裕に2km位は電波が飛ぶようです。何でも、500mW超出ているCSも存在するとか。個体差?それとも意図的?

(狛江市中和泉1丁目にて 2000/02/12撮影)

 

基本設置タイプ 第2期型 

 最もDDIポケットのCSの中ではコンパクトに設計されていて設置数が最も多いCSです。モデム部とRF部、制御回路などが一つの箱に収まっています。このCSは、設置時期がちょっと遅めだったことを受けて、駅前とかよりも郊外に多いように思います。

 このCSが設置され始めた頃から、DDIポケットのCSは主に民家などの私有地に電柱を立てさせてもらい、そこにCSを設置する方法にシフトしています。ビルの屋上だと、あまりに電波が飛びすぎることや、ビルの屋上に設置する場合は、居住者の許諾がないと設置できないこと、などに要因があるようです。

 ちなみに写真のCSの電柱にはPOCKETSの文字が…。こんなトコにまで宣伝入れなくても...。

 CS本体をアップで撮ったものは、こちら

(狛江市元和泉1丁目にて 2000/02/07撮影)

 

DDI-Pトランス型 基本設置タイプ 第3期型 

 97年7月頃から設置され始めた。第3のDDIポケットのCSです。今までのものと比べると、CS本体が遙かに小型化されています。多分、多回線化・全回線デジタル化何らかの新機能に対応されているCSだと思われます。しかし、一時期集中的に設置されましたが、99年頃からはまた第2期バージョンが設置されています。やはり納入メーカーの違いなんでしょうか(笑)。この基地局は、三洋電気製のようです。

 これくらいの規模の大きさならば、電力系の電柱に設置要請を出したら、通るかもしれません(設置基準は10kg以下なので、そこが一番のネック?)。まあ、ライバルのアステルの親会社の電柱を借りるのが屈辱、と感じそうな会社体質ですから、多分独立柱を建てまくって、このCSを設置するでしょう。

 このCSに限り、アンテナ直下にRFユニットが存在せず、CS本体までアンテナで受信した信号をケーブルでそのまま伝送しています。よって、かなりのケーブルロスが発生しているものと思われます。

 CS本体のアップ写真は、こちらです。

(狛江市中和泉3丁目にて 2000/02/12撮影)

中位設置型 CS本体 独立柱 トラフィック増加優先型

 ようやく「つながらない」という汚名を返上するべく、回線数の増加を第一に考えて設置しているタイプがこのタイプです。

 設置場所は、ほとんどの場合、駐車場の一角であり、理由は分かりませんが、わざわざ駐車場を選んでいるような感じがします。一般の民家だと、セキュリティー的に、やばいのでしょうか?

 このCSの特徴は、非常に地上高が低いこと。電柱自体も、交通信号で使われるものと同等のものを使用しています。CSの設置位置がこれまた低いので、掲載写真のように、間近でCS撮影することが出来ます。手を伸ばせば、届くくらいなので、かなりセキュリティー的にまずいと思います。
 また、4アンテナ間の距離も、短めです。やはり、あまりに飛びすぎてしまうため、飛ばないように工夫(?)しているみたい。本当に自分勝手です。だったら、「出力下げろ!」って、いうの!

 CSの本体は、第2期型のものを使用しています。よって、出力は、懲りずに(笑)、500wWのようです。

(狛江市東野川1丁目にて)

 

屋上設置型500mWCS

 DDI東京ポケット電話管内では(日本中どこのDDI-Pも同じだろうけど…)一番多い設置方法です。ビルのオーナーなどと交渉して、屋上などの適当な場所にCSの本体とアンテナを設置して短期間でエリア化します。そこそこの地上高があるので、DDI-P側が想定している半径500mよりも広くエリア化できます。

 DDI-Pは基本的に屋外に自社施設がないのでこの方法を取らざるを得ません。アステルは電力系の電柱、DoCoMoはNTT柱や公衆電話があるわけですから。ビルがないようなところでは、独立柱タイプになります。電柱1本早く200万円だそうで、ビルの屋上の方が安上がりなのは言うまでもありません。

 適当な画像がないので、沖縄での写真を使いました。

(写真提供:YASさん)

 

屋上設置500mWCS 短エレメント型

 一見、アステルの屋上設置型と見間違えますが、きちんとRF部が独立していることからDDI-Pのものと分かります。アステルのCSは、RF部がCS本体に内蔵されているのでこのような構成はあり得ません。

 アンテナが短いタイプは主に繁華街で、電波が飛びすぎるのを押さえるためのようです。エレメントを短くすればそれだけ受信感度が落ちるわけです。500mWCSに固執するあまり、本来CSの出力で調整すべき所をアンテナで調整している、とも受け取れます。

 適当な画像がないので、沖縄での写真を使いました。

(写真提供:YASさん)

 

反射器つき 反射器つき20mWCS

 500mWCSとセットで設置されるとこが多いCSです。500mWCSのバカでかい本体からかわいくケーブルが伸びて、設置されていることが多いです。回線数は、500mW部分と合わせて3回線になるのか、どうか?現在は不明です。

 さて、このアンテナはよ〜く見ると、アンテナが空洞になっていて、ちょうど真横から見ると、輪状になっています。
 どうしてこのようなアンテナの形をしているのかというと、反射器(もしくは導波器)がついていて、指向性を持たせる為のようです。つまり、飛ばしたい方向に強く電波を飛ばして、エリア化すると言うことです。この写真の場合、壁側(奥側)にはあまり放射せず、手前からに強く放射する特性になります。
 都心部やスポット近くは効率化のために、このリフレクター(反射器)を500mWCSに併設します。

(渋谷駅ハチ公口(東急百貨店踊り場)にて 98/01/07撮影)

 

20mWCS(ロケーションその1)

 駅前などのスポット用に導入されているCSです。東京電力の電柱に設置されている場合もあるようです。

 実際に通信したりしていないので何とも言えませんが、出力が20mWなのはほぼ間違いないようです。設置されていたのが渋谷なので、スポット的なエリア化と回線増強のための設置でしょう。CSのサイズもアステルなのどのそれにほぼ同じで小型化されています。なにかしらの機能を削除しないとDDIの場合ここまで小型化するのは困難なような…。

 写真は、夜中にオフ会帰りに撮影したものです。暗くてすみません。

(渋谷駅バスターミナル付近にて 99/02/17撮影)

 

20mWCS(ロケーションその2)

 商店街では、柱にくくりつけられていました。

(名古屋市大須にて 99/03/17撮影)

 

DDIポケット駅構内CS 500mWCS(小型アンテナ)


 基本的には、屋外に設置されているCSと一緒です。ただ、駅などに設置する場合はアンテナが大きすぎると嫌がられるので、このようなミニタイプのアンテナになっています。出力は500mWのままです。

 首都圏の私鉄の駅には、DDIpのCSが相当数設置されていますが、基本的にはDDIpのCSは、外部からのエリア化が多いようです。出力の大きい(500mW)特性を利用しようし、維持費を抑えようとしていますが、回線数が不足がちです。
 このことに気付いたのか、最近はCSを更に設置して回線数の確保に努めているようです。

(小田急・小田原線狛江駅ホームにて 98/01/07撮影)


500mWCS(小型アンテナ・ロケーションその2)

 商店街では、水平方向に電波をとばすべく、へんてこな付け方をしています。こんな設置方法は稀ですが…

(名古屋市大須にて 99/03/17撮影)

20mWCS駅版 駅構内20mWCS(アンテナ部)

 上のCSのすぐ近くに設置されています。

 ほとんどの場合、500mWCSに併設されているので、すぐに分かります。屋外だとリフレクターがつくようですが、駅構内では意味がないので、このようなオーソドックスなタイプになっています。CS本体のように見えるBOXは、多分本体への中継器で信号変換しているのでしょう。ケーブルのまま伝送すると、ケーブルロスがひどくなってしまいますので。

(小田急・小田原線狛江駅ホームにて 98/01/07撮影)

ビルボードプレイス内CS 屋内設置型500mWCS

 新潟駅のショッピングセンター、「BILLBOARDPLACE」で撮影しました。ここは各フロアの天井が、倉庫みたいにがらんどうなので、このように人目に付く形でCSが設置されています。DDIpの屋内CSに、「POCKET'S」のシールが貼ってあるのは珍しいはずです。

 このCSを見る限り、CSが小型なので、20mWCSなのかも知れませが、ショッピングセンター内にこのCSしか見あたらなかったので、500mWで強引にエリア化しているのでしょう。本体はどこかに隠してある?

(新潟駅ショッピングセンター「BILLBOARDPLACE」にて 98/03/10撮影)

 

屋内用公衆基地局中継器(CLCS)

 いわゆるCLCSというヤツです。外の電波を中継して、屋内でフツーに公衆モードで使用できるようにするというもの。もちろん、中継波も公衆のチャンネルを使うから出来るワザです。アステルのパワーアンテナの様に登録作業はいりません。が、業務用です。同時通話数は1通話のみ。64K対応かどうかは分かりません(汗)。
 これは、カラオケルームに設置されていたそうです。

 店のオーナー側が要請して、設置申請するとDDI-P側が審査の上設置するみたいです。アップ写真を見れば「オーナーサービス窓口」の文字が(^ ^;;

(写真提供:Takitaさん 豊島区南池袋1丁目のカラオケ店にて 00/01/31撮影)

 

ASTELの真似

電力柱設置型基地局

 東京電話アステルもビックリなDDI-Pの新型CS。独立柱建てるより明らかに安い東京電力の電柱設置方式をアステルに倣って設置し始めたタイプです。なんか、他社を追随するなんてDDIポケットらしくない(^ ^;;

 出力は不明ですが、500mWまでは出ていないのではないかと言う気がします。アステルとクリソツでアンテナは2x2タイプで、CSには4入力タイプです。

(写真提供:Digitalian K.さん 千葉市美浜区若葉1丁目にて 00/03/25撮影)

 

神立スキー場
低トラフィック用(?)500mW(?)CS

 スキー場に行ったときにゲレンデのナイター設備の電柱に無理矢理設置しているDDIポケットの基地局を発見しました。
 雪対策なのか、RFのユニットがしっかりしたものになっているのと、基地局も従来のものとは若干違うようです。

 そもそもこんな山奥にISDNの回線が引き込まれているのか、と言うこと自体が非常に懐疑的だったのですが、無線で飛ばしている様子もなく、やはりかなり無理して引き込んで来ているようでした。こういう所ほどCLCSの出番のような気がするのに…。

 全体写真はこんな感じです。

(越後湯沢神立高原スキー場にて 01/03/25撮影)

 

 

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